デリケート衣料の代表的な素材としてシルク、カシミア(パシュミナ、ビキューナ)といったものがありますが他にも アンゴラ、モヘア、キャメル、またイタリー、フランス製に見られる細い糸を紡いで作られたものがあります。
カシミヤ・シルク製品は、これらの要素が女性に好まれファッション性の高い高価な製品が出来上がります。
主なシルク製品はスカーフ・ネクタイ・ブラウス等があります。また、カシミア製品では、マフラー・コート・ジャケット・セーターなどがあげられます。
最近では、スパンコールやビーズをあしらったデザインも多様です。これらの特徴が実はお手入れやクリーニングの難しさにつながります。
一般的にカシミアのコートは着用後ブラッシングして1~2日は風通しの良いところにハンガー掛けしてから次の着用をすると言われています。
この様に毎日コートを着られる方は一着のコートではなく三着位のコートを着まわすのが良いとされています。 セーターも同じようにブラッシングと陰干しが必要です。(ブラッシングには専用の獣毛で作られたブラシを使用します。)
特にカシミア、シルク素材は着用によって摩擦や汗などでダメージを受けやすいものです。摩擦の例として、ひじ抜け、汗などは黄変を起こすといったものがあげられます。
手入れがされないまま、着用を続けると毛先がピリング(毛玉)を起こしやすく、また本来の温かさは失われてしまうといったことが起こります。
温かいはずのカシミアが温かくないと感じたらそれはもうクリーニングしないと駄目ですよと衣類が訴えていると思ってください。
そのため、カシミア、シルク素材の衣料はデリケート衣料とよばれ、クリーニングの手入れをこまめにこなさなければすぐに傷んでしまいます。逆に、こまめな手入れをすることで、愛用品は末永く着用することができます。
ですが、特にデリケート衣料に対し間違ったクリーニングを行なった場合、風合いの変化、縮み、硬化、色合いの変化などが起こります。さまざまな要因がありますが、一例として、必要以上に機械力を与えたり、温度管理が適切でなかったりと、普通の衣料とは比べ物にならないほど気を使わなければ変化の原因になってしまいます。
やさしく洗って汚れを落とし、トリートメント加工が素材の持つ本来の毛並み、光沢感をよみがえらせます。また本来、水では洗えないシルクブラウス、ワンピースなど夏に汗を吸い込んでしまったものなど、品物にもよりますが、お客様のご要望にあわせてウエットクリーニングも行っております。
多くのお客様からデリケート衣料のご依頼を頂き、他店との仕上がりの違いに驚いていただいております。他店で断られたデリケート衣料がもしあれば、まずは千葉クリーニング商会までご相談ください。